Linux ユーザーアカウントの削除 - userdel
ユーザーアカウントを削除するには、userdel コマンドを使用します。
ユーザーのホームディレクトリ、メールスプールごと削除する事も可能です。 userdelコマンドのオプション、書式と、使用例をここで説明します。
また、userdelコマンドは、 /etc/passwd、/etc/shadow、/etc/groupファイルを変更します。
Last Update : 2007年04月28日
Linux ユーザーアカウントの削除 - userdel 項目
1. 「 userdel 」の書式とオプション
書式
userdel [ -r ] login
login は、ユーザー名を指定します。
userdelコマンドを実行すると、 /etc/passwd、/etc/shadow、/etc/groupファイルから login に指定されたユーザーの行を削除します。
オプション
-r | ユーザのホームディレクトリ中のファイルをホームディレクトリ自体とともに消去する。 またユーザのメールスプールも消去する。他のファイルシステム上にあるファイルは手作業で探し出して除去しなくてはならない。 |
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-r オプションを指定しない場合は、ホームディレクトリ、メールスプールがファイルシステム上に残ります。ホームディレクトリ内のファイルも残ります。
残ったファイルの所有者や、グループは、削除したユーザーのuid, gidで表示されます。
[root@localhost ~]# id -a hogehoge uid=514(hogehoge) gid=514(hogehoge) 所属グループ=514(hogehoge) ユーザー「hogehgoe」のホームディレクトリ確認 [root@localhost ~]# ls -ld /home/hogehoge drwx------ 4 hogehoge hogehoge 4096 4月 28 13:44 /home/hogehoge 「 -r 」無しでユーザー削除 [root@localhost ~]# userdel hogehoge [root@localhost ~]# ls -ld /home/hogehoge drwx------ 4 514 514 4096 4月 28 13:44 /home/hogehoge ↑所有者・グループが uid, gid で表示される
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useradd コマンドでユーザーを作成した場合、ユーザー名と同じ名前のグループが作成されます。
そのグループに、そのユーザーしか属していない場合は、グループも同時に削除されます。 そのグループに、他のアカウントが所属している場合は、グループは削除されません。
2. 「 userdel 」の使用例
簡単すぎるから、使用例とかいらない?^^;
hogehogeユーザーを消す場合
[root@localhost ~]# userdel hogehoge
↓ 「 -r 」オプション付きの場合
[root@localhost ~]# userdel -r hogehoge
memo
ユーザーが作成したファイルを残したい場合は、「 -r 」を使用しない。
削除したかったのに、「 -r 」オプションをつけわすれた場合は、rmコマンドでホームディレクトリごと削除すればOKです。
memo
完全にそのユーザーが作成したファイルを削除したければ以下の様にすると完全に消えます。
憎きユーザー「 hogehoge 」のファイルを完全削除!
↓ ユーザー「 hogehoge 」のuid ( user id )を調べる [root@localhost ~]# ls -ld /home/hogehoge drwx------ 4 514 514 4096 4月 28 13:44 /home/hogehoge ユーザー「 hogehoge 」のuid は、「 514 」とわかる ↓ uid が 「 514 」のファイルの一覧を表示させ確認 [root@localhost ~]# find / -uid 514 /home/hogehoge /home/hogehoge/.bash_logout /home/hogehoge/.qmail /home/hogehoge/.gtkrc /home/hogehoge/.bash_profile [root@localhost ~]# find / -user hogehoge -exec rm -rf {} \; ↑表示されたファイルに対して「 rm 」コマンド。「 \ 」は「 ¥ 」マークのことです。
これで、hogehoge のファイル完全削除となります。